今年の総括

備忘録として。

いよいよ2015年も終わり。

とりあえず、転職からの中途入社して半年。何してて何がわかったか。

ちょっとばかしのフェイクを入れながら書いておこうと思う。


2015/7

NB品(ナショナルブランド品)を扱う食品メーカーに営業職として入社。

倍率は150倍だった。(良く採用されたなぁと思う…)

ただ、食品メーカーと言っても、どんな仕事してんのか全くイメージもつかないまま入社。

以前はAO機器の営業で100%『新規開拓』をしていたが、今回の転職では、100%ルート営業に変わった。

やることが180度くらい変わった。


新規開拓ってのは、簡単に言えば基本的にはテレアポなり飛び込みで今まで取引の無かった相手を顧客に取り込む仕事。

つまり0を1にする仕事。


今回からやってる仕事は、ルート営業。

既存の顧客の対応をしていく。

つまり1を1のまま維持、もしくは2や3に増やす仕事。


どっちが難しいとか良いとかは言えないが、僕はルート営業の方がコツコツ信頼関係を築けるので好き。

もちろん、今いる業界が『のんびり』しているからこそ。

全てのルート営業がのんびりしてるとは限らないと思う。もちろん、食品メーカー全てがのんびりしてるわけではなく、ノルマに追われる企業もあると聞いてます。

僕がやってる営業は、

客と仕事の話はもちろん、趣味の話から冗談までワイワイ話す。

『近所の気の良いおじさん』と話してるようなイメージ。

そんなこんなで、仕事の中でのストレスはほぼ0と言って良い。


社内の雰囲気も悪くない。

基本的に適当。緩い。

パワハラのパの字も存在しない。

環境としては、続けやすい良い会社に入社できたと思う。


ただ、もちろんデメリットもある。

現時点で感じている『NB品を扱う食品メーカー勤務』のメリットとデメリットをまとめてみる。

※ここからは勤務先のみでなく全体的な話。


メリット

・安定してる(スーパー、コンビニでの取り扱いが定番化されてるので売上の確保がある程度は容易。)

・最先端の食品を手に入れられる(食品展示会に参加すると、未発売の商品や技術に触れられる)

 ・人脈が広がる(展示会や商談会等で他メーカーや商社営業等と知り合え仲良くなれる。色々な情報を得る事が出来、楽しい)

・転職先が割と簡単にできる(食品メーカーに限った話だが、8割はコネ入社。大概は仲の良いメーカーで人材を交換する事が多い)


デメリット

・朝が早い(工場の関係から大半のメーカーは朝が割と早い。8時代は当たり前)

・給与が低い(物の単価が安い為、利益も薄い。某一流メーカーでさえ平均給与が4桁いかないのが現状。)

・太る(半年で12キロ太った。新商品の試食、展示会、他メーカーからのお裾分けで食べまくる)

・お金に細かく、うるさい(食品の値段が低い為、何十銭というお金にもこだわる)



ざっとこんな感じ。

一応、誤解招かない為に言っとくと、給与が低いというのは上限が低いということ。

決して生活苦になるような給与ではない。


一番なるほどなぁと感じたのは、ずっと疑問に思っていたことが何となく解けたこと。

それは、新卒の食品メーカーの就職倍率が高いのか。だ。

単刀直入に言ってしまえば、

食品メーカーはコネ入社がほとんどということ。

大小様々な企業に聞いたところ、ほとんどの企業が欠員が出ても新卒、求人は募集しないとのこと。

理由は簡単。

金銭、時間、人的余裕がない。

一週間、一ヶ月、一シーズン毎に商流は目まぐるしく変わる。

その時までにその時期に合致した提案の準備を会社全体でしなければならない。

よって、何も出来ない知らない人をゆっくり教育できるような余裕がある世界ではない。


これは営業の部分だけど、食品は人情の部分が未だに強く、信頼や好き嫌いで物が動くことが多い。

その為、安易に人員を増やしたりして担当を数年のスパンで変えると双方不利益が発生する。


様々な要素が有り、且つ少数精鋭の会社が多い食品メーカーでは、人を取ることがリスキーなケースが多い。

有名なあそこもここも人数が意外と少ないんですよ。


就活の食品メーカーの倍率が軒並み高いのは、ほとんどの中堅食品メーカーは募集を行っていないこと。

大手食品メーカーは募集を行っているが、中堅どころがあまりにも募集しない為、応募が一極集中し志望者に比べて極端に枠が小さすぎること。


これらが食品メーカー、食品業界に就職するのが難関になる理由と思う。

ただ、あまりにほとんどのメーカーが新卒獲得に後ろ向きすぎて高齢化が進んでいるので、5年に一度くらいは募集してほしいなぁってのが自分の意見。

※勤務先は平成生まれ、20代共に私一人。30代も4名程。


じゃあどうやって食品メーカー入るのか。それは、やっぱり親族、友人、取引先等の人脈が一番手っ取り早い。

求人を出さないのは、欠員出てら仲良しのメーカーの友達に来ないか誘うケースが多いから。

実際、僕もカップ麺の企業に友達が出来たんだけど、欠員出たら仲良い人を呼びたいみたいなこと言ってた。←勤務先は宇都宮支店だけど。



あと、今は業務用商材で自分はガンガン成績を残してる。

どうしても商材の問題で市販は伸び率が悪い。

だから、弁当やらお菓子やらに添付するものの提案に力を入れてる。

販路は様々ある事が分かったし、その販路をどう開拓して印象付けるかって事を主に。


半年ではあるけど、某コンビニのホットスナック、某コンビニのクリスマス商材に採用してもらえた。

難しいのはここからで、来年も同じような商材に採用されないと認知は広がらないという事。


つまり、食品というのは、替えの効くものや、企画が山ほどあるから、その時期や流行りに合わせて商品を提案し続ける必要がある。


難しいけどね。面白いよ。

疲れたからこんなところで。

皆さん良いお年を。